システム創成プロジェクトとは?
島根県内にオフィスがある企業と学⽣がチームを組み、
ITを活⽤して社会の要求を解決する
システム/サービスやビジネスプランを⼀年かけて作り上げるプロジェクトです。
総合理⼯学部知能情報デザイン学科2・3年⽣の必修授業として実施しています。
産学官連携によるIT⼈材育成のメリット
- 島根⼤学総合理⼯学部知能情報デザイン学科 エンジニアリング・デザインに関する実践的な教育を強化する
学⽣のキャリア構築意識を⾼める
- 島根県内にオフィスのあるIT企業 地域課題を捉え、⾼度な技術を積極的に活⽤し、ビジネスを創造できる⼈材の育成に貢献することにより、いちはやく学⽣と接点を持つ
- 島根県・松江市 Rubyを軸としたIT産業振興を図り、IT⼈材の県内就職および定着への意識を⾼める
授業の概要
学生は次の2つのタイプから興味のあるチームを選び、1年間を通して学びます。
3年生は100分×42コマ、2年生は100分×28コマの授業に加えて、1コマあたり100分の自主学習を行います。
2年⽬は、1年⽬と同じタイプのチームを選択することも、異なるタイプのチームを選択することもできます。
チーム開発指導型
協力:松江市
社会の要求を解決するITシステム/サービスの開発について学びます。
それぞれのチームは、プログラミング⾔語Rubyなどのさまざまなツールを駆使して、要求分析、設計、実装、テストといった開発プロセスに取り組みます。
- IT企業におけるリアルな開発プロセス(アジャイル開発やウォーターフォール開発)を⼀通り体験できる
- ITシステム/サービスの開発におけるチームワークを学ぶことができる
- チームを担当する企業から開発における技術的なアドバイスを受けることができる
2020年度のプロジェクト紹介
イノベーション創出型
協力:島根県
新たな価値を⽣むITシステム/サービスを考案し、事業化することについて学びます。
それぞれのチームは、ニーズを分析し、ITシステム/サービスの具体的な内容やビジネスモデルの設計・検証を⾏い、その成果をまとめてビジネスプランコンテストに応募します。
- 起業家教育プログラム「リーンローンチパッド」により、最先端の事業創出⼿法について学び、アイデアの事業化を実践できる
- チームを担当する企業と⼀緒にITシステム/サービスの価値を検証するためのプロトタイプを開発し、想定する顧客にインタビューできる
- アントレプレナー⽀援の専⾨家から事業化に向けたアドバイスを受けることができる
2020年度のプロジェクト紹介
授業の流れ
両タイプに共通する特徴
多様なメンバーとの協働学⽣は、7名程度で構成される2年⽣と3年⽣の混合チームでプロジェクトに取り組みます。IT企業はそれぞれ1チームを担当します。チームの⽬標を達成するために、知識・経験の異なるメンバーの強みを活かし、弱みを補うことができるよう役割を分担し、協働することを学びます。
実践的なノウハウの習得1年間のチーム活動において、プロジェクトをどのように管理するのか、問題が発⽣した場合にどのように対処するのかなど、IT企業のノウハウを間近に⾒て学んだり、アドバイスを受けたりすることができます。
ICTの活⽤SlackやTeamsによるコミュニケーション、Trelloによる進捗管理、Gitによるバージョン管理、AWS Educateを使⽤したクラウドでの開発など、実際のビジネスに近い環境でプロジェクトを進めます。
今後について
- システム創成プロジェクトを経験した学⽣が、県内にオフィスのあるIT企業に就職し、社会⼈となって後輩を教えに来る循環が⽣まれている。
より多くのIT企業にご協⼒いただき、地域と深く関わりを持ちながら学⽣を育てていきたい。
- システム創成プロジェクトで⽣まれたシーズを、企業×⼤学(学⽣+教員)の共同研究等で育み、新たな事業創出につなげたい。
プロジェクトに参加した学⽣の声をまとめました!
- 企業の⽅から詳しいお話を聞くことができ、また授業内で担当企業の⽅とコミュニケーションをとることでその企業の雰囲気を⾝近に感じることができました。
他の⼤学であれば⾃主的にやらなければ⾝につかないようなスキルを、多くの⽅と関わりながら得ることができたので良い経験になりました。
- ⽬標の設定や予定の⽴て⽅、他の⼈に⾃分の話を分かりやすく伝えるためにどう話を組み⽴てたら良いのかなど、⼤学⽣にはない企業の⽅の⾒⽅・考え⽅に触れながら、チームでプロジェクトを進めていく経験ができ、とても参考になりました。
また、⾃分が⾜りていないと感じる能⼒を認識することで在学中に学ぶ指針をもつことができました。
今年度はオンラインという環境下での活動だったので、これからの働き⽅につながるのではないかと思いました。
- システム創成プロジェクトを通して、開発においてシステム構築などの専⾨的な知識のみならず、ビジネスプランを考えることの難しさを感じました。
特に顧客の⽬線に⽴って課題などを考えて現状より良い暮らしを実現させるためには、インタビューが⾮常に重要であると感じました。
実際に企業の⽅に指導して頂き貴重な経験を積めました。
- 実際にIT企業の⽅と⼀緒に何かするのは貴重な体験でした。
コーディングだけでなく、進捗報告やタスク割当など、実際の業務でしか体験できないようなことを学ばせていただきました。
このことは、実際に企業に就職しても役⽴つことだと思います。
受動的に企業さんから与えられたタスクをやるだけではなく、能動的に動くことができて、⾮常にいい体験だったと思います。